Vol.01 森本 千賀子さん

「1億売るオンナの8つの習慣」にも『Mさん』で多々登場する、誰もが認めるスーパーセールスウーマン。

森本さんは入社1年目にして全国トップ、その後も伝説に残る成果を残してきました。
結果を出しつづける、その秘けつは何ですか?

私が新人時代よりコツコツと続けてきたことは2点あります。
1点目は、「お会いした方には即、御礼のメッセージを伝える」こと。
特に新規で訪問したお客様には、メッセージカードに直筆で御礼のことばを書き、その日中にポストへ投函していました。時間があればポストではなくお客様先へ再訪問し、直接お渡しすることもあります。
2点目は、常に「どれだけ多くの人を知っているか、ではなく、どれだけ多くの人に頼られるか」を重視してきたこと。
人脈という概念は私にとって「どれだけ多くの人に森本を頼ってもらえるか」なんです。
そのために、日頃から人材紹介という仕事の枠を超えて、ありとあらゆることを貢献してきました。ある時は、新人採用の面接代行のお手伝い。ある時は忙しいお客様に代わり、ご家族へのプレゼントを買った経験もあります。

けれど成功の裏で経験した、数々の挫折と失敗。3分の遅刻で、お客様から厳しいお叱りを受けたことも。

「失敗は成功の母」とも言いますが、営業における失敗経験はあるのでしょうか?

つい仕事に没頭すると、ギリギリの時間まで社内作業、そして走ってお客様先へ訪問、ということがあります。
あるお客様との初商談での出来事。17:00のお約束に対して、17:03の3分遅れで会社の受付に到着しました。すると出てきたお客様が開口一番「この遅刻でわれわれ何人か分の時間が無駄になった。17:00のアポイントであれば、17:00には着席して商談が始まっている状態が常識だ!」厳しいお叱りを受けました。怒鳴られて、そのまま私は追い返されてしまったのです。
しかしこの経験は私にとって大きな学びとなりました。常識や考えは、その人や会社によって大きく異なります。以来、『森本流・5分前到着ルール』が徹底されるようになりました。1~2分遅刻する程度でも、必ず事前にお詫びの電話を入れる。そのほうが、印象もずっと良くなるのです。
ちなみに私は、今までのお客様へのお詫び状はすべてコピーして、自宅に保管してあります。当時の教訓と緊張感を忘れないためです。

森本さんを「かしこカワイイ」にさせる、3つのチカラ!

肌身離さず持ち歩く「直筆メッセージカード」

メッセージカードは数種類を携帯し、お礼・お祝・お詫びなど言葉を添えて渡します。お客様のみならず、作業を手伝ってくれた社内メンバーにも「ありがとう」カードとキャンディーを添えてデスクに残す。これでコミュニケーションも円滑に。

「スキマ時間」を活用して情報収集

移動時間や寝る直前、家事の合間など「スキマ時間」を使って書籍や雑誌で情報収集に励みます。電車中づりで気になったテーマに合わせて日経ビジネス~東洋経済、TARZAN等を購入。夫婦そろって読書魔なので自宅にはあらゆる場所に本と雑誌の山が(笑)。

私の人生を変えた「7つの習慣」

20代迷っていた時期に出会いました。考え方が180度変わるような衝撃を受け、親にもプレゼントしました。ポジティブ思考、相手思考のコミュニケーションに目覚め、自分を客観視できるようになったのです。

3:30
起床。洗濯や掃除、夕食の下ごしらえ等の家事
5:00
メールチェックやアシスタントへの指示等。重要度の高い仕事を進める
6:30
子供たちが起床・朝食
8:00
保育園に送迎後、出社。朝一に重要案件は片づけてあるからこの時間はスムーズに
10:00
新規のお客様へ訪問
12:00
銀座にてお客様とパワーランチ・情報交換
13:30
お客様と打合せ
15:00
お客様と商談
19:00
帰宅。保育園にお迎え、夕食準備
20:00
夕食。子供のお風呂、学校の準備、家事等。この時間は戦争タイム。
22:00
就寝

営業だからこそ、時間コントロールできる働き方。いまを真剣に集中しているから、仕事もプライベートもHAPPYに。

現在は2児のワーキングマザーとして、誰もが憧れる生き方をしている森本さん。
両立できるコツを教えてください。

「スケジュールの融通がきく」という点では、事務職よりも営業職のほうが働きやすいと思っています。お客様との交渉や時間管理など、一人で完結できることも多いので。
私は19時までには帰宅せねばなりませんので、日中時間の使い方は工夫してますね。たとえば「今日は一日外出する日」「今日は社内作業に集中する日」とメリハリをつける。あるいは、お客様とのアポイントの取り方も、相手から日程を待たずに自ら先に候補日をお知らせします。相手に対する配慮は十分に行いながら、さりげなく自分がイニシアチブを握ることも大事。

悩める営業女子へ。森本さんから応援メッセージ!

最後に、全国の営業女子へ応援メッセージをお願いします!

まだ営業の世界では、女性はマイノリティ(少数派)な存在です。だからこそ、結果を出せば評価されやすく、目立ちます。女性営業であること、マイノリティであるという、アドバンテージ(優位性)を活かしてください。
周囲にロールモデルがいなくても「わたしがモデルになっていく!」精神で自らの道を切り拓いていってください。応援しています!

森本さんにとって、営業とは?

営業とは一期一会

この記事は2010年11月時点のものになります。

編集後記

もりちい(森本さんの愛称)さん、本当にありがとうございました。

とにかく森本さんは「超マメ」。メール返信もあっという間。それなのにいつも優しい言葉あふれるメールだから驚きです。会うとキャッキャッと笑いが絶えない一方で、他人と一線を画す「あまのじゃく」な一面も兼ね備えている。同じワーキングマザーとして敬愛してやまない森本さんに、誰もが頼ってしまうのも無理ありません。

太田 彩子